
2013年度にサンフランシスコ日本語補習校で保護者会会長をしてました。教育の道に進むと決めてから踏み出した私の第一歩でした。
保護者会会長のお役目の一つが、運動会の開会式での挨拶です。
ところで皆さん、子どもの頃、開会式などでの来賓のお話でワクワク楽しみだったことってありますか?
私はなかったです。たいてい退屈な話なので(今聞いたら面白いのかもしれないけど)、誰が話すとしてもワクワクしなかった記憶しかありません。また長話か〜みたいな?
そんなわけで、自分がされて嬉しくなかったことは人にしないというポリシーのもと、子どもたちが楽しめて、話の目的も達成できる内容を以下のように考えて実行しました。自画自賛でしかないですが笑、開会式などで大勢の方の前で話す人は選択肢の一つにどうぞ😆
話す相手は幼稚園年長さんから小学6年生です。
何を伝えたいのか?何を受け取って欲しいのか?
私が話し終わった後、どうなっていて欲しいのか?
そこから考えました。
運動会の開会式ですから、
子どもたちが元気に精一杯楽しもう!って思って欲しい
子どもたちのエネルギーが上がるような結果が欲しい
そんなゴールを自分なりに設定しました。
では、そうなるためにはどうしたら良いだろう?
どうしたら幼稚園年長さんから小学六年生までの500人余りの子どもたちにその想いが届くのか?
そう考えました。たどり着いた結論は、言葉で話しても絶対に伝わらない。体を動かそう……声を出そう…
そして、話した(やった)内容は以下でした。
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私 みなさん、おはようございます!
子 おはようございます!
私 元気で素晴らしい!! はい、じゃ、みんなその場に座ってください〜
子 (戸惑いながらも、バラバラと座り出す。数秒後には全員周りを察して座る。)
私 素晴らしい! はい、じゃあ立ってください!
子 (ほぼすぐにみんな立つ)
私 座って、
子 (さっと座る)
私 立って!
子 (さっと立つ)
私 素晴らしい!ではその場で足踏みしましょう。イチニイチニ!
子 (足踏み始める)
私 足踏みを早くします!イチニイチニイチニイチニ!
子 (足踏み早くする)
私 その場で走ります!ドドドドドドドド
子 (その場で走るドドドドドドドド)
私 では走りながら元気な声で「わーって声を出しましょう!」「わーーーーーーー‼️」
子 (走りながら)「わーーーーーー‼️」
私 素晴らしい!今日はそんな元気で楽しんでくださいネ‼️応援しています✨
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おしまい😊
細部は忘れましたがこんな流れの保護者会会長挨拶でした。複数の保護者の方々から絶賛のお言葉をいただきました😆
もっとも今改めて思うに…
全員にたいして同じように動かないといけないような場に仕向けてしまったのは、昭和の教育丸出しだったかも… 周りと同じように動かされて息苦しさを感じてた子もいたはず……
そもそも目的に立ち返って本当に運動会が必要か?何が目的なのか?やるとしたら内容はどうするか?考えねばならないと思います。