ディズニーランドのようなアメリカでのワクチン接種体験と驚きの特典

(以下は、天狼院書店のライティング・ゼミで投稿した内容です。天狼院書店の投稿基準に達し、こちらにも公開されている記事です。

先日ようやく1回目のCOVID-19のワクチンを接種してきた。アメリカでの話である。今日はその時の経験と驚きの特典についてシェアしたい。

私が住むアメリカでは年初から高齢者や医療従事者などのエッセンシャルワーカー向けのワクチン接種が始まった。4月に入って50歳以上が申し込めるようになり、4月中旬には全成人が対象になった。

周りの50歳以上の友人が徐々にSNSに「ワクチンを打ったよ!」と投稿するようになってきた。専用サイトで予約をするのだが、いつ見ても近場で予約することはできなかった。

バイデン大統領は5月末までに全国民に行き渡らせると言っていたので、それを信じてのんびり待つことにした。私は永住権を持っているだけでアメリカ市民ではないが外国人も全員無料で接種できる。

そして先日ようやく自宅から3km程度のところにある大規模接種会場での予約をすることができたわけだ。

接種会場は普段は様々なイベントに使われている場所である。東京や京都でも開催されてきた「メイカーフェアー」というイベントがあるのだが、その元祖アメリカ版が2006年に最初に開催されたのがこの場所だ。

接種当日、会場の広大な駐車場に到着し、案内役の人に促された方向に進むと広い敷地がオレンジ色の三角コーンで仕切られており、それらに導かれるままに進んでいった。

カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドに何度か行ったことがあるが、その時の光景を思い出した。

5分ほどオレンジコーンに囲まれた道を走り続け、接種場所と思われる平屋の建物の入り口に到着した。どうやら接種はこの建物の中に車でそのまま入ってするようである。

入り口では3人のスタッフが手際よく働いていて、一人はIDの確認。IDは免許証でオッケーだ。もう一人はワクチン接種証明となるカードに私の名前と誕生日を手書きで記入。「再発行できないから絶対に無くさないでね」と念を押された。もう一人はタブレットで私の予約を確認していた。

建物の中に入りさらに前進し、ついに注射を打つと思われる場所に到着した。

そこには2人の若い女性スタッフがいた。2人ともとてもフレンドリーで若干の緊張が一瞬で和らいだ。

予約時にもオンラインで回答したいくつかの質問を再度口頭で受けた。重大な疾患を持っていないかとか、アレルギーはないかなどである。幸い私は大きな病気をしたこともなく至って健康でアレルギーも経験をしたことがないので、そこはほぼ安心だ。

アメリカの左ハンドルの車の運転席に座ったまま、左腕の半袖を肩までめくり、上腕を差し出した。

ワクチンは筋肉注射で奥深くまでブスッと刺すと読んでいたので、ある程度の痛みは覚悟していた。

注射をする瞬間は目をそらして事が終わるのを待ったが、拍子抜けするほど痛みもなく、あっというまに終わった。

That was a totally painless experience! Thank you for doing this!(全然痛くなかった!ありがとう!)

とお礼を言い、2人のスタッフも笑顔で喜んでくれた。

接種は終わったが、直ぐに帰れるわけではない。

万一の重大なアレルギー反応に対処するために接種後15分は会場で待機するのだ。そのために接種後は建物を出た後、15分の待機をする場所に促された。この間も車に乗ったままである。

幸い何のアレルギー反応もなく注射した箇所の痛みもない。まるで何もなかったかのようだ。15分後、別のスタッフが車の窓越しに「体調は大丈夫か?」と聞いてくれて最後の確認が終わった。

ここまでで接種会場についてから30分弱だった。

こうしてワクチンの接種は終わった。

ちなみに私が受けたのはモデルナ社のワクチンである。2回受けることが前提となっており、2回目の予約も4週間後に取れている。

その後私が経験した副作用についても共有しよう。

接種を受けてから3時間後くらいから接種箇所あたりに痛みを感じ、徐々に身体がだるくなってきた。接種後12時間後くらいにも軽い倦怠感、軽い頭痛があった。夜になって一晩寝て、起きてもほぼ同じ倦怠感だった。

しかしその体調不良も接種後36時間ほどで完全に消えた。

ネットで調べてみると副作用は免疫力の強い若い人のほうが強く出るようである。それなりに副作用が出てくれたことは免疫力の強さの証として我が身体の免疫力を有り難く思うことにした。

最後にアメリカではワクチン接種者に驚きの特典がある。

日本にも進出しているドーナツのクリスピークリームが、ワクチン接種者全員にドーナツを無料で提供しているのだ。一人でも多くの人にワクチンを打ってもらうための取り組みだそうだ。

ワクチン接種の証明書を持参すれば1日に1個もらえる。

毎日通えば毎日1個、オリジナル・グレーズド・ドーナツを無料で食べることができるのだ。

問題は一番近いクリスピークリームの店舗でも自宅から約16km離れていることだ。

これから外出する時には道中にクリスピークリームがないかを絶対にチェックして、おいしいドーナツを食べようと思う。

≪終わり≫ 

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