今日のまとめ ビジョンを描くためには まず、本当に自分でビジョンを 描きたいのか。まず決める。 見つけられるまで行動する。
「リーダーにビジョンがない」という嘆きの表現をあらゆるところで耳にします。政治家にビジョンがない、企業のトップにビジョンがない。
私は政治家でもないし企業のトップでも現時点ではないですが、確固たるビジョンだけはあります。そして日々そのビジョンの実現に向けて行動を積み重ねています。
10年前に、
「本当にやりたいことはなんだろう?」 「1000億円持っているとしたらどうしたいだろう?」
こんな問いと本気で向き合い、出てきた以下の結論・・・
自分にないのはお金ではなく 「描きたい未来を考える力」 だった
この事実を受け入れるとともに、私は絶対に「描きたい未来を考える力」をつけたいと思いました。大多数の人が「お金があったらな〜」と考えていても、本当にお金があったとしたらそれをどのように活かすのかを本気では考えていないはずです。
「描きたい未来を考える力」
これは誰もがつけるべきだとか主張したいのではなく、私はそういう人生にしたいと思った。そういうことです。
人間はあるがままの状態で完璧な存在です。ビジョンなんて持ってなくても、精神的には素晴らしい人生を送ることができる。一方で、たまたまこの世に生を受け、この世界という舞台で束の間の人生を楽しんでいるわけで、この世界をどう楽しみたいのか、自分で考えてみたい。私はそう思いました。
何をして良いか最初はさっぱり分かりませんでしたが、数多くの成功哲学の本で語られているように、「何かをしたいと思ったら過去にそれをすでにした人から学ぶ」ということから始めました。描きたい未来を描いて実現した人はどのような考え方をしていたのか。何を学びどんな価値観を大切にしたのか。
いくら独学で学んでも考えが発散するばかりなので体系的に学ぶためにBBT大学院で学ぶ選択をしました。そしてほぼ全ての立派な経営者は現場を必ず見ている。現場を見て、自らの肌で感じたこと、心を震わせたことがあるから、心の奥底からやりたいことが見えてくると感じていました。
私は当時すでに教育に関心を持っていたので、教育の現場を徹底的に見るために、Teach For Japanを通じて2年間にわたり現場を経験するという選択をしました。2年間全力で子どもたちと向き合ったから心の底から沸き起こってくる絶対に解決したい課題が見えてきました。
その課題を解決した先の未来が私のビジョンです。誰がなんと言おうと、残りの人生をかけて実現に向けて一歩でも近づいていきます。
ビジョンはどうあるべきか?それは、冒頭で紹介した本の冒頭に以下のように書かれています。
リーダーシップとは、「1人では実現できない何かを実現したいと思い、他者に働きかけ、協力を仰ぎ、その実現を目指す力」のことです。
リーダーが身につけたい25のこと Kindle版
ということは、リーダーシップを発揮するためには何よりもまず「実現したいこと」がなければいけません。
協力者を惹きつけ、ワクワクさせる未来のビジョン。それがない人は、どう転んでもリーダーとして機能しない。
鈴木義幸 (著)
つまり、リーダー自身が心から実現したいと思えることがなければならないのです。
じゃあどうしたらそんなものが見つかるのか?
私はまずどんなことも「決める」ことから始まると思います。心から実現したいこと・ビジョンを見つけると決める。そして
・自分が心から実現したいビジョンを見つけるにはどうしたら良いだろう?
・今日できることは何だろう?
この二つの問いをビジョンが見つかるまで問い続け、日々行動し続けるのです。
少なくとも私はこの手順で自分のビジョンを見つけることができました。そしてビジョンを見つける経験そのものを思い切り楽しみ尽くしました。そして今はビジョンの実現に向けての行動を毎日楽しみながら積み重ねています。
ちなみにビジョンは過去の経験を掘り下げることで見つける方法もあります。私の場合は見つけると決めてから経験したことと過去の経験をもとに腹落ちするビジョンを決めましたが、過去に乗り越えてきたこととか、本当は疑問に思っているのに見過ごしていたことなどにもヒントがあるケースが多いです。