誠実な関心を寄せる

今日のまとめ
他者に対しても
自分に対しても
別け隔てなく
誠実な関心を寄せる

今私が進めようとしている事業では、子どもたちに多様な人の生き方や考え方を知る機会を与えたいと思っています。そう考えているものの、「多様な人について知ることは本当に大切なのか?」という根本的な問いにも向き合いました。その時に思い出したのが、この本の「誠実な関心を寄せる」について書かれた章の内容です。

繰り返して言うが、友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることだ。
<中略>
アルフレッド・アドラーは、その著書でこう言っている—
「他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける。人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる」
 心理学の書はたくさんあるが、どれを読んでもこれほど私たちにとって意味深い言葉には、めったに出くわさないだろう。このアドラーの言葉は、何度も繰り返して味わう値打ちがある。

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D・カーネギー (著), 山口 博 (翻訳) 

私自身の短い経験なのですが、コーチングを生業の1つにすると決めた2019年2月からコーチングのクライアントのみならず数百人単位の人の話をじっくり聞いてきました。正確に数えてないですが、1年半で1000時間くらい人の話を聞いたと思います。

はじめの数ヶ月はなかなか長期契約をしていただけず、正直な気持ち、私が持っていた単刀直入な問いは以下でした。

「どうしたら、クライアントは私とコーチングの契約をしたいと思うのだろう?」

そして少し考えてみれば当然ですが、クライアントに私が心の底から関心を持っていなければ契約などしてくれるはずがないという第一の結論に至りました。逆の立場になれば当然で、自分に関心がない人にコーチを受けたいなんて思うはずがない。

そして次の質問は、

「そもそも人に関心を持つとはどういうことか。」

そんな問いも持ちました。

そんな問いを持ちながら、縁あってコーチングを受けてみたいと思ってくれる人と向き合ったり、私と一対一で話をしたいという人の話を聞く日々を積み重ねてきました。

そしてそんな経験を積み重ねながら、やればやるほど気がついてきたことがあります。それは、

人の話を本気で聞くのは面白い

こういうことです。人の話を真剣に聞き、さらに分からないことを質問したり、何か相手の本質にせまるような対話ができると、相手に喜んでもらえるし、自分も楽しく、学びになるのです。自分が経験したことがないような話を聞き、その人なりのものの見方、考え方に触れられる。そこに善悪や正義・不正義の判断を入れず、純粋に相手がどのような考え方をしているのかをあるがままに理解しようとるすことにフォーカスする。それが、相手に誠実な関心を寄せることなのだと、今の私は捉えています。

また、何百人という人の多様な価値感に触れてきたので、多少のことでは驚かない。誰と対峙してもフラットな気持ちで話を聞くことができるようになりました。それは他者と比較して相手の話が面白いかどうかなどという視点なのではなく、純粋に目の前の人と「今」というこの瞬間を共有している。そんな喜びの空間を楽しむようになりました。そして、多くの人と、とても素晴らしい関係性を築くことができるようになりました。

いろいろ書きましたが、要するに今日言いたいことは、「誠実な関心を寄せる」というのは、一見面倒なことに思えるかもしれませんが、実は徹底的にしてみると、人生をとても豊かにしてくれるということ。また、「今日のまとめ」でも冒頭に書きましたが、他者だけでなく、自分自身にも誠実な関心を寄せることが大事です。自分はどのような人物なのか、自分を俯瞰し、静かに向き合う時間を取ることが大切だと私は思います。

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