今日のまとめ
自分とは何者か考えてみる
どんな人物で在りたいのかを考え
今この瞬間からそのように振る舞う
私のコーチングを長期的に受け続けてくれているクライアントの方に以下のような質問をいただきました。
「折角いただいているコーチングの機会を、もっと有効に活用できるような方法を考えたいと思っています。コーチングを有効活用している人たちの事例などあれば、ぜひ教えていただければ嬉しいです。」
これに対して、これまでどのようなコーチングをしてきたのか、振り返ってみました。
どのクライアントと関わるにおいても、私のコーチングでとても大切にしているのは以下の2点です。そして、ここに価値を感じてくれる人がクライアントになっています。
①「今」の「在り方」を整える
クライアントが日々どんな在り方でいたいのかを話を伺いながら整えていきます。
②目標とそれに向けた行動を明確にする
短期、中期、長期的な目標を描き、そこに向けて、どのような成長をしたいのか。そのためにどうするのかを明らかにしていきます。
これまでも繰り返し書いてきましたが、私は人の成功というのは大きく2つあると思っています。1つは精神的な成功で、もう1つは物質的な成功です。「今の在り方を整える」というのが精神的な成功です。こちらを整えていなければ、どれだけ物質的に成功しても本当の幸せは得られないのです。
これまでそれなりの数のクライアントと関わってきて感じること、そして私自身の経験も通じて感じることは、精神的な成功をすることで、自分との向き合い方だけでなく、他者との向きい方も良い方向に変わり、良好な人間関係が作れるようになるのです。「人間関係」というのは実は自分自身との関係性でもあります。他者との関わりを良好にできるようになるためには、まず自分との向き合い方をコントロールできる必要があります。アドラーが悩みについて、「全ての悩みは人間関係の悩み」という表現をしています。逆に言えば、人間関係をコントロールできるようになれば、全ての悩みは解決するのです。だから私のコーチングでは、物質的な目標達成にフォーカスする以前に、まず自分や他者との人間関係にとても時間をかけるようにしています。
そんな事を考えていた時に思い出したのが冒頭で紹介した本です。組織を立ち上げ率いていくときにも「どのような人物で在るのか?」これがとても大事だということ。その人の在り方そのものが組織の文化となっていきます。何を言っているかではなく、どのように振る舞っているのか。何を大切にしているのかを自分の在り方を通じて組織に浸透させていくことが大切です。思っているだけでなく、言葉と行動で示し続けることが重要だと、これを書いていて改めて思いました。そうなるためにも、自己理解を深め、それが本当に自分がいたい「在り方」なのかは頻繁に俯瞰し、納得している必要があります。自分が本当に在りたい姿と、実際にしていることにずれが生じ続けていたら、必ずストレスになってくるはずです。