今日のまとめ 自己理解を深めることが 素晴らしい人間関係構築の第一歩 そのためには ①考えを書き出す ②感情と向き合う ③他者の思考に触れる
先日、コーチングのクライアントとのセッションで、クライアントがテーマにしたかった内容の1つが「自己理解」についてでした。セッションの中で私がどのように自己理解を深めているのかを知りたいとのことなのでお話した内容をここにシェアします。
①自分の思考を書き出す
②感情と向き合う
③他者の思考に触れる
それぞれについて説明します。
①自分の思考を書き出す
具体的には
モーニングページ・・・朝起きたらすぐにノートなどを開き(筆者の場合はiPad+Apple Penを使ってます)、頭に浮かんだ思考を全部書き出す。その際、一切評価をくださずに、とにかく書くのがポイントです。
また、朝に限らず、思考を言語化し、書き出すことで可視化する。そのためには、冒頭に紹介した「ゼロ秒思考」のような考え方は大変有効です。簡単に言えば、テーマを決めて、それについて自分の考えをどんどん書き出すのです。ここでも大事なのはモーニングページと同様に、思いついたことを全部書き出すのがポイントです。
どちらにも共通して言えるのは、頭に思い浮かんだことを、評価を下さずに書き出すこと。私はそれをすることで、より「無」の状態で、ありのままの自分の思考を表出させることができると考えています。全ての人は無限の創造性があり、大いなる存在です。でも、これまでの人生で様々な経験をし、不必要な固定観念まで身につけています。そんな固定観念が自由な発想を阻んでしまうのです。だから、あまり深く考えすぎずに、直感で浮かんだ考えを大切にする時間も大切です。評価を下すのは書いた後で良いのです。
②感情と向き合う
特に、「ザワザワ」した気持ちや「不快」な感情になったときは、自己理解を深め成長するチャンスです。だから、そのような気持ちになった時は「チャンスが来たぞ!」と考えるようにしましょう。それだけでも不必要な「反応」をしてしまうことを防ぐことができます。そして、
「今自分はどのような感情を持っているのだろう?」
と問うて、言葉にしてみる。何か不快な感情を表す言葉が出てくるでしょう。「悔しい」「寂しい」「嫌な感じ」など。
そのように感じる背景には、満たされていない「ニーズ」があるか、犯されている「大切にしている価値感」があります。それが何かを考えましょう。そうすることで、自分が満たしたいニーズや大切にしている価値感を知ることができます。つまり自分に関することを1つ理解したことになるのです。
③他者の思考に触れる
これは大きく2つあります。1つは人と深く関わること。もう1つは読書をすることです。人の思考に触れることを通じて、「あぁ、この人はこういう考え方をしているんだな。」とか「この人はこういう価値感を大切にしているんだな。」とか知ることができます。
他者の基準を知ることを通じて、自分の立ち位置、考え方を相対的に捉えることができます。他者の思考に触れるためにも、自分は聞き役に徹することが重要です。自分が喋ってしまったら学びはありません。相手が本当は何を考えているのかを理解しようとする姿勢が大切です。
以上3つのポイントに共通していることがあります。それは、自分を俯瞰するということです。エゴを手放し、ちょっと離れたところから自分の思考と向き合うのです。