己の欲せざるところ人に施すことなかれ・己の欲するところを人に施せ

今日のまとめ
自分がして欲しくないことは、人にしない
自分がして欲しいことを、人にする。

論語には「己の欲せざるところ人に施すことなかれ」とあり、聖書には「己の欲するところを、人に施せ」とあります。

私がもっとも大切にしてきた価値感です。なぜ、とても大切にすることができるのかを考えた時、

「してもらってとても嬉しかった子どもの頃の記憶」

が、あるからなのだと自己分析しています。

私は生まれてから中学2年で死別するまで祖母と同居していました。祖母はとにかく無条件の愛を捧げ続けてくれました。一度も「怒られた」ことがありません(「叱られた」ことはあったかもしれないけれど)。何をしても許してくれた。いつも優しくしてくれた。あるがままを受け容れてくれた。お使いとか、お風呂で背中を洗うとかいろんなことを小さな子どもの私に頼んでくれて、心から「ありがとう」って言ってくれた。そういう大きな愛に触れることができたから「して欲しいこと」「してもらって嬉しかったこと」を明確に描くことができるようになったのだと思います。自分もあのような大きな愛を持った人物になりたい。
私にとって偉大な「ロールモデル」なのだと思います。

人は自分が経験したこと以上のことを人にしてあげるのは難しいのではないでしょうか。だから、もし、愛する我が子でも、関わる大切な人でも、

自分がして欲しくないことは、人にしない
自分がして欲しいことを、人にする。

このような価値感を大切にする人になってほしかったら、まず、その人がされて嬉しいことをしてあげるのです。

そして、誰にも共通して「されて嬉しいこと」でもっとも重要な2つをあげるとしたら以下の2つだと私は思います。

①その人のあるがままを受け容れる
②その人の自己重要感を感じさせてあげる

①のためには、絶対に相手をいきなり否定しない。相手の考えをまず「あなたはそう考えているんだね」と評価をくださずに受け止める。相手が言っていることが正しいか、正しくないか、自分の考えと同じか、同じではないかはひとまず脇に置いておいて、とにかく相手が何を考えているかに集中するのです。

②は①ができるレベルが高まれば勝手についてくると思います。①をすることで、相手を深く知ることができます。①をしっかりしていると、相手の創造性を引き出せるようになってきます。そうなってきたら、自分にはない考えに触れることができる。そういう考えに触れることができたとき、「そんな考え方、自分は思いもしなかった!すごい!ありがとう!」と心から言えるわけです。①を徹底的にする。相手を良く知る。そして、相手の創造性、無限の可能性を引き出すような関わり方をするのです。

冒頭で紹介した齋藤 孝さんの論語は私が2016年から福岡県の小学校で教師をしていた時に子どもたちのために購入した論語で、学級文庫の中の一冊でした😊

最後に、偉大な「ロールモデル」は全ての人に平等に周りにいるわけではありません。例えば、虐待をしてしまう親を考えた時、その人がどのような幼少期を過ごしてきたのか。どのような保護者に育てられてきたのか。どのような経験をしてきたのか。そういう人を批判する前に、そこに思いを寄せる必要があると私は思います。もし自分が同じ経験をしてきたら、同じことをしない自信がありますか。私は絶対に同じことをしてしまう自信があります。

私は偉大なロールモデルに触れる機会の不平等を解決しなければならないと思います。「あんな人になりたい」と思うロールモデルの多様性がなければ、子どもがなりたい人物像の選択肢が限られてしまいます。そんな課題を解決するための事業を私はこれから進めていきます。

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