
田坂 広志 (著)
今日のまとめ
誰もが「無限の可能性」を持って生まれてくる。
人間にとって「生きる」とは、自分の中の「可能性」を
開花させていくこと
田坂広志さんの本は、大好きで沢山読みました。使われている言葉が愛、志、ビジョン、優しさに溢れている。心の栄養になる本だからなのだと思います。冒頭に紹介した本は中でも2013年にはじめて手にした一冊です。
私は「全ての人が無限の可能性を持っている」と信じています。でもその可能性を開花させないままでいる人が大勢いる。自分自身も含めてです。だから自分の可能性を開花させつつ、特に機会に恵まれていない人に、おせっかいと言われようが可能性を開花するお手伝いをしたい。それで2015年にIT企業をやめて、教育・人材育成の道に進みました。
今ではこの「誰もが無限の可能性を持っている」という信念は自分の中に深く根ざしていますが、この本を久しぶりに読み直してみて、その表現は田坂さんのこの本の言葉から来ていたのかもしれないと思い出しました。
この本の概要説明に
なぜ、人生において「成長」が大切なのか。それは、人生において「成功」は約束されていないからです。しかし、人生において「成長」は、誰にも約束されている。
とあるのですが、私はこれには言葉を付け足すべきだと思います。社会的・物質的な成功は約束されていないかもしれない。でも、精神的な成功は保証されている。
「可能性を開花させる」という表現を使いましたが、「精神的な成功」は、木で言えば根や幹、そして育つ土壌に当たるところ。この土台を作り上げることが精神的な成功であり、肥沃な土壌に根や幹が育てば自ずと花が咲く。その花が「社会的・物質的な成功」なのだと思います。人生をかけて、土壌を耕し、根や幹を育てる。そんな考え方で日々を、今を、積み重ねたいです。
そして社会的・物資的な成功は生きていく上で本当に必要なのか。ここは慎重に考えるべきことなのだと思います。精神的な成功を収めたら、社会的・物質的な成功は求めるならば勝手についてくる。そのように私は捉えています。