ほめる以前に大切なこと 〜相手を知る〜

今日のポイント

人間関係構築の第一歩は
相手に関心を持ち、知ること

この本は題名が「ほめる」技術となっていますが、帯にあるようにもっと広い意味で「アクノレッジメント」について書かれています。「ほめる」のは「アクノレッジメント」の一つの手段と考えて良いでしょう。

相手をほめたりアクノレッジするとはどういうことなのか。

自分がする方ではなく、される方の立場で考えたら分かりやすいと私は思います。

自分のことを良く知らない人に、褒められて心から嬉しいでしょうか。そんなことはないと思います。自分のことを良く見てくれて、良く知ってくれている人、そんな人に褒められたり変化を認めてもらえたら嬉しいのではないでしょうか。そもそも、褒めてもらえなくたって自分のことを良く知ってもらえているだけで安心感があるのではないでしょうか。

良好な人間関係構築の第一歩は、まず相手に関心を持って相手の事を知ることです。

私は例えばある人と繋がりたい、何か一緒にしたい、お願いしたいと思った時にはまず先に相手の話を聞きます。そもそも良く知らない人と何かしたいと心から思わないし、深く関わりたいとも思えない。まずその人がどんな人物なのか、表面上の肩書だけではなく、できるだけ深く知りたい。何を大切に生きているのか、何に興味があるのか、どんな経験をしてきたのか、どんな考え方をしているのか知りたい。

人は誰でも本当は自分の事を知ってほしいのではないでしょうか。自分がして欲しい事を人から求める前に、まず先に自分がしてあげるのです。自分のことを知ってほしいという欲をまず捨てるのです。

実は相手に関心を持ち、相手の話を本気で聞くことは自分の視野を広げ、知識をつける結果になります。自分が見えていなかった世界が見えてくる。

仏陀の言葉に

“If your mouth is open, you are not learning”

こんなのがあります。自分が口を開いていたら、学ぶことはできません。

冒頭で紹介した本に戻ると、著者のコーチ・エィ、鈴木義幸社長はある講演会で「根性入れて聞きまくる」という表現をされていたことがあります。もし仮に興味を持てない相手だったり、心から共感できない考え方だったとしても、その時のご縁を大切にして、心を白紙にして相手の話を徹底的に聞く。相手が人生で何を経験してきて、それをどう捉えてきたのか。それが今の思考にどのように影響しているのか。理解しようとする。私はこんな心構えで相手の話を聞くようにしています。実はそうやって、腰を据えて聞いてみれば相手が誰であっても必ず学びや気づきがあります。自分が見えてなかった世界が見えてきます。

それから冒頭の「ほめる技術」で私が一番大好きなお話があります。鈴木社長がアメリカである女性の囚人のカウンセリングをしていた時のお話です。「リフレイン」というとても単純ですが強力な聞き方について、その時のエピソードを取り上げられています。初めて出会ったとき、その囚人の方の表情は驚くほど険しいものだったのがカウンセリングの回を重ねるごとに穏やかになっていったお話で、涙を誘うものがありました。良かったら読んでみてください。

コメントを残す