
今日のまとめ 「なりたいぼく・わたし」を考える力をつけるために 様々なことを学ぶ 「なりたいぼく・わたし」になれるように 行動しつづけ、自分を成長させる
冒頭の図は、私がTeach For Japanを通じて2016年から福岡県の小学校で教員をしていた時に教室に掲げていたものです。正直様々なことで苦しみぬいた二年間でしたが、二年目の二学期に、
「そもそも私は子どもたちに何を教えたくてここに来たのか?」
と、自分に問い、
「一枚の紙で、小学二年生でも分かるように伝えるにはどうしたら良いか?」
考えた結果、作った図です。
その後はほぼ毎日、この図を使って子どもたちに語りかけました。
多くの子どもは、身近な大人の評価を気にしたり、現在の自分を他人と比べた上で「なりたいぼく・わたし」を設定してしまっているのではないでしょうか。そうではなくて、純粋に、自分の心から沸き上がる「なりたいぼく・わたし」を考える力をつける。地球上でホモサピエンスだけに与えられた「創造力」を発揮する。もう世界はその時代になりました。
私は、小学生に伝えた『「なりたいぼく・わたし」を考える力』を、大人には
「描きたい未来を考える力」
という表現で伝えています。40歳の頃、私自身あるきっかけがあって、
「何でもできるなら何をしたいのか?」
「1000億円持っているとしたら何をしたいか?」
これらの問いと本気で向き合ってみました。(よろしければこれを読まれている方もこの問いに対する自分なりの応えを本気で考えてみてください。)
そして、その結果、私にないのはお金ではなく、
「描きたい未来を考える力」
だったことに心底気が付きました。たった一度しかない人生なのに、なんてことをして40年間生きてきてしまったのだろうと思いました。この力がないということはつまり、自分の未来を描くことを他の誰かに託してしまっているということです。本当にそれで良いのか?ということです。
誰もがこの力を身につけるのに充分な情報がこの世界にはすでに溢れています。
あとはやるか、やらないかだけなのです。
私はこの力をつけるために、まず読書と人に会うことからはじめました。読書をすればするほど無知を自覚していき、プロから体系的に学びたいと思い、BBT大学大学院で学ぶ選択をしました。この選択は大正解でした。描きたい未来を描く練習を徹底的にする大学なので。そして、教育の大切さを痛感しました。子どもの頃から、学ぶことの本当の目的を誰かに教えて欲しかった。だから当事者として教育現場を経験するために、Teach For Japanを通じて教員をしました。現場での二年間は死にたくなるほど大変でしたが、終わってみれば人生で最高の経験をすることができました。
精神的にどん底に落ちたことができたから湧き上がってくる情熱があります。教育現場での経験を通じて、絶対に「心が強くて優しいリーダー」を一人でも多く育てたいと思うようになりました。もちろん私自身も成長し続け、そんなリーダーとしての在り方を高め続けたいです。
さて、描きたい未来を考える力をつけるにはどうしたら良いか?
まず、当たり前のようですが、そんな力を絶対につけるとまず決めること。そして
・どうしたら考える力がつくだろう? ・今日できることは何だろう?
という問いを持ち続け、行動し続けることだと私は思います。実際に私自身2013年頃からこの問いを持ち続け、描きたい未来を考える力がつき、実際に実現したり、実現に向けて動き出すことができてきました。今後も考え続け、描く未来をブラッシュアップし続けます。そんな力を一緒につける仲間を増やすために、シリコンバレー教育研究会を主催しています。いつまで同じ形で続くかは分かりませんが良かったら是非ご参加ください。