
スティーブン・R・コヴィー (著), フランクリン・コヴィー・ジャパン (翻訳)
今日のポイント 「自分はどのような人物で在りたいのかを考えつづける」
「7つの習慣」を読んだことがある人はいますか?と私のセミナーで聞くと大抵2〜3割の人が手をあげます。そこで「一つ目の習慣を覚えていますか?」と尋ねると大半の人が手を下ろします。これはどういうことか。本を読んでも書いてある内容を行動に移していないということです。
7つの習慣の一つ目は、「主体的である」ということ。外的要因によって振り回されるのではなく、自分がどんな人物でありたいのか、あらゆる場面でどのように対処したいのか、自ら選べる人が主体的な人です。主体的とは、すべての自分の行動、反応の責任を自分自身が持っている状態です。本の中では「影響の輪」という表現もしています。
自分の現状や、持っているネガティブな感情を外的要因のせいにしている限り、永遠に問題は解決しません。自分の感情には自分が責任を持つ。そんな自分がすることやその結果についても自分が責任を持つ。主体的な人物が日常的に持っている問いは、以下のようなものです。
「自分はどのような人物で在りたいのだろう?」 「自分にできることは何だろう?」 「自分が本当に欲しい結果はなんだろう?」 「そのために今、何ができるだろう?」
7つの習慣を読んだことがない人、読んだことがあっても1つ目の習慣の実行度合いが低い人は1つ目の習慣だけでも繰り返し読み、実行すると良いと思います。私はaudiobook.jpの聴き放題プランにサブスクライブ しつつ、「7つの習慣」は購入して何度も聴きました。(私は外での移動中やトレーニング中などにaudiobook.jpやpodcastを聴いています。)
ところで7つの習慣はかなり分厚い本です。そこで私は当時英語の勉強がてら、ティーンエイジャー向けのSeven Habits of Highly Effective Teensを読みました。Kindleで読めば英単語には意味が自動的に出てくるモードがあり、辞書も簡単に調べられる。とてもおすすめです。書いてあることの本質はもちろん同じです。
私はこの本を40歳の頃に読んで人生が大きく変わりました。もっと早く読んでおけば良かったと思いますが、何を始めるにも遅すぎることはありません。私は私のタイミングがあったのだと今では思っています。40歳で気がついた私だからこの世に生み出せる価値がある。人生100年時代。今後の人生どうしようと悩んでいる人は大勢いると思います。このブログがそのような人の参考になれば嬉しいです。
今からでも自らの意志で自分の人生を切り拓いていきたい人には7つの習慣は本当におすすめです。
筆者について
筆者(小野孝太郎)は、横浜で生まれ育ち、慶應義塾大学大学院修了後の1994年に日本オラクルに入社。1996年からオラクルのシリコンバレー本社に異動し、2015年までソフトウェアエンジニアとして働いてきました。現在(2020年)もシリコンバレー在住です。20代の頃の夢は「満員電車に乗らないこと」「ゴルフを毎週末すること」でしたが、結果的には26歳の時に実現しました。ゴルフは毎週末プレーし、多い時は年間80ラウンド。ベストスコアは70になりました。
2009年、39歳のときにトライアスロンのアイアンマン(3.8km泳ぎ、180km自転車に乗り、42.195km走る)を完走し、その後4年連続しました。レース中にずっと自分と向き合っていた時に、
私の人生を変えた問い 「本当にしたいことは何だろう?」 「1000億円持っていたら本当は何をしたいのだろう?」
という問いを持ちました。その結果分かったことは、
「ないのはお金ではなく、描きたい未来を考える力」
だったことに気が付き、愕然としました。この事実を放置したまま年を重ねたら絶対に後悔すると思い、今から(当時40歳)でも本当にやりたいことを見つけようと決めました。
あれから10年後。現在(これを書いているのは2020年10月11日)は、
エグゼクティブ・コーチ(企業の経営者などにコーチングをする)
パーソナル・コーチ(個人にコーチングをする)
シリコンバレー教育研究会代表(「心が強くて優しいリーダーを沢山育てる」をミッションにオンラインセミナーなどをほぼ毎週開催。一年間で約2000人を集客)
などをしています。
私の人生のミッションは「心が強くて優しいリーダーを沢山育てる」そして、そんなリーダーが沢山増えた先のビジョンとして「全ての人がやりたいことをやり尽くしている世界」が広がっています。
縁あってこのブログを読んでくださった方にとって、より素晴らしい人生を歩むための参考になればと願っています。またシリコンバレー教育研究会のセミナーにも是非参加して欲しいです。「心が強くて優しいリーダーを沢山育てる」というミッションに共感しつつも、多様なバックグラウンドの人が参加して、参加者同士の繋がりができるのが特徴です。